黒いから、
火が見える。

LEDにも、オイルにもなる。
真鍮2wayランタン「まほろば」に、
黒が加わります。

SAKAKI GEAR

夜の屋外で灯る、黒いまほろばランタン

いま、どちらかを
我慢していませんか

黒いテーブル。黒いチェア。黒いタープ。

少しずつ揃えてきたギアのなかで、灯りも黒く選びたい。そんなサイトに、火がきちんと見えるランタンを置きたかった。

黒いLEDランタンは、サイトには馴染みます。でも、そこに火はありません。

オイルランタンには、火があります。でも真鍮やシルバーの本体は、揃えてきた黒のなかで少し浮きます。

だから2台持っていく。荷物が増える。どちらかの夜を、少し我慢する。

黒は自分を目立たせるための色ではなく、
炎をきれいに見せるための色です。

なぜ「黒色無電解ニッケル」なのか

真鍮を黒くする方法は、大きく分けて二つあります。

ひとつは「着色」。黒染めやいぶしと呼ばれる方法で、薬品で真鍮の表面そのものを化学変化させて黒くします。仏具や仏像で古くから使われてきた、深みのある黒です。

もうひとつが「めっき」。真鍮の上に、別の金属の層を重ねます。まほろばの黒で採用したのは、この中の「黒色無電解ニッケル」です。

着色を選ばなかった理由

着色は、金属の表面そのものが色を変えているだけで、層としての厚みがほとんどありません。そのため、手が繰り返し当たる場所から少しずつ色が抜けていきます。

仏具でこの方法が成立しているのは、仏具が握って持ち歩くものではないからです。まほろばは違います。運ぶとき、片手は取っ手を持ちますが、もう片方の手は本体を支えます。ケースから出すとき、火を消して片付けるとき、掴むのは黒い胴の部分です。オイルモードでは、その胴が熱も持ちます。この使い方では、着色は保たないと判断しました。

「無電解」とは何か

めっきには、電気を流して金属を付ける方法(電気めっき)と、電気を使わず液の化学反応だけで付ける方法(無電解めっき)があります。

電気めっきは、電気が流れやすい外側の角には厚く付き、奥まった穴の内側には薄くしか付きません。まほろばの本体には、オイルキットが入る穴、風穴を開閉させるギア、ネジ部があります。ここに厚みのムラが出ると、動きが渋くなったり、逆にガタが出たりします。

無電解めっきは、液に浸かった面すべてに同じ厚みで付きます。内側の機構まで、設計した寸法のまま黒くできる。これが決め手でした。

寸法の話ばかりで恐縮ですが、うちは精密加工の町工場なので、色を選ぶときも寸法から考えます。

変わらない黒と、
変わっていく金

黒くなるのは本体だけで、支柱と取っ手は真鍮のままです。

黒い本体は、使ってもほとんど色が変わりません。一方で支柱と取っ手は、これまでのSAKAKI GEARの製品と同じように、手の脂と空気で少しずつ表情を変えていきます。磨けば戻りますし、そのままにすれば深い色になります。

変わらない黒と、変わっていく金。
その対比が、まほろばの黒です。
真鍮のまほろばと黒のまほろばを並べて灯したところ
左が真鍮、右が黒。同じ形、同じ機構です。

先にお伝えして
おきたいこと

無電解めっきは、製品を治具に吊り下げて液に浸けます。

治具が触れているところには液が回りません。そのため、支えていた箇所に数ミリ範囲で黒くなっていない部分が残ります。

どこで支えれば目立たないか、治具の形と掛け方は作り直してきました。それでも、吊るして浸ける以上、この数ミリはどうしても残ります。

工業製品の不良ではなく、この仕上げの成り立ちによるものです。受け取ってから気づいて驚くことのないよう、先にお伝えしておきます。

ひとつのランタンに、
ふたつの夜

LEDとオイルは、同じ灯りではありません。使う場面が違います。

LEDの夜

テントの中。寝る前の時間。子どもがそばにいるとき。火を使えない場所。スイッチひとつで、必要なだけ手元を照らします。

テーブルに置かれた、灯りをともした黒いまほろば

オイルの夜

焚き火の横。一杯やりながら。誰とも話さずに過ごす時間。炎はゆらぎ、芯の高さで表情が変わります。眺めるための灯りです。

指先で芯の高さを調整しているところ
芯の高さで、炎の表情が変わります。

この二つのために、これまでは2台持っていく必要がありました。まほろばは、それを1台にまとめています。切り替えは、慣れれば約1分です。

「まほろば」という
名前について

「まほろば」は、古い日本語で「すぐれた場所」「住みやすい豊かな土地」を意味する言葉です。古事記にも登場する、とても古い言葉です。

倭は 国のまほろば
たたなづく 青垣
山隠れる 倭しうるはし

古事記・倭建命

「たたなづく青垣、山隠れる」とは、幾重にも重なった青い垣根のような山に囲まれている、という意味です。山に囲まれ、守られた、穏やかな場所。それを「まほろば」と呼びました。

このランタンの底面には、等高線の模様が刻まれています。等高線は、地図の上で山の形を描く線です。中心に向かうほど、標高が高くなる。つまりあの模様は、上から見た「山の頂上」の姿です。

山に囲まれた場所。その中心にある、静かで豊かな場所。それが「まほろば」です。

火を灯したとき、このランタンがそういう場所をつくってくれたら。そう思いながら、名前をつけました。

まほろばの底面に刻まれた等高線の模様
底面に刻んだ等高線。上から見た、山の頂上です。

この灯りは、
町工場がつくりました

SAKAKI GEARは、アウトドアブランドから始まった会社ではありません。愛知県春日井市で、精密な金属部品をつくってきた町工場です。創業から37年、13人でやっています。

図面どおりに部品をつくる技術と、手で触れたときの感覚。その両方から、まほろばは生まれました。

手に提げて運ぶ、灯りのともった黒いまほろば

10月10日(土)12時、
公開します

まほろばの黒は、クラウドファンディングで
お披露目します。

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なくなり次第、終了です。

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